2chのビトンスレをまとめてみた

プーリア州ビトント市と出逢ってからはやくも６年が過ぎた。トラエッタの紹介を企画しサイトや資料を無償で訳し伝え続けプーリアの作曲家もビトント市の作曲家トラエッタと息子、ヴィンチ、サッロ、ラ・ロテッラなどになどに引き続き、今回のニコロ・ヴァン・ヴェストラウトの歌曲集の出版、CD録音に携っている。マエストロヴィートが来日してから連日体力勝負の稽古に立ち会いながら、イタリアの底力を感じている。大学卒業してパルマに行き歳下の学生と勉強しながら感じた感覚ににていて、私の同期には声楽習い始めで、カーロ・ミーオ・ベンを歌っていた男の子が今では才能と努力で世界中で活躍しているバリトン歌手になっている実力者もいる。

マエストロヴィート・クレメンテの公開講座を聴いて以来、客演指揮をお願いして、徐々に招聘手続きからコーディネート制作やマネージャーもどきもしながら、色々な方に支えられながらも、時にはお褒めの言葉、批判も浴び悔し涙も流して乗り越えて来たけれど、実際音楽祭という気の遠くなる歴史のほんの「かけら」に携わりながら、歌も雑務も何もかもが中途半端にならないなんてあり得ない。全てが初めての連続。力不足を痛感しながら、それでも私のできる事はやはり続けていくと思う。

2月27日(月)に開催するコンサートも、マエストロのアナリーズを聞きながら、この無名の作曲家に思いを馳せる。決して幸せではなかっただろう人生で彼が残した作品一曲づつが、マエストロの言う「宝石でなければならない」それも原石から磨いたもので光を放つにはまだ時間がかかるかもしれない。今回はこの無名の作曲家コンサートとCD録音は私達日本人とマエストロの挑戦で、やっと形になりつつも、またしても気を抜く暇なんてないのだけれど、気持ちよく終わりたい。宝石箱をめざして。

勿論宝石はマエストロと出演者の皆さんで、私は箱作りの真似事ですが。さて明日は最後の稽古。

ニコロ・ヴァン・ヴェストラウト

物好きな方は是非2月27日(月)18:30イタリア文化会館へ！